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思い返すと

我々の世代は、提灯ブルマーから、ここでいう所の「密着型」、ニット生地のブルマへの

入れ替わり時期だったと思われるわけだが、当時は、「提灯ブルマは、カッコ悪い」という

評価があって、女子もこぞってニットブルマへ履き替えて行ったように思う。

一人だけ、かたくなに提灯ブルマを履き続けた娘がいたけど、その娘は小学生ながら

「倹約家」として知られるような、しっかり者の娘だったことを覚えている。

少なくとも、切り替えの時点でのそれは「恥ずかしい物」ではなかったのではないかと思う。

「ミニスカート」「ホットパンツ」「ノースリーブ」と言った、女子の肌の露出を肯定するような

ファッションが世間に認知されて行った時期でもあったのだろうとは思う。

それは、セクシャルな性的な意味合いはあったとしても、「開放的」「若々しさ」と言った、

前向きなイメージでとらえられた、というところもあったように思う。

もちろん、自分は男子であるから、実際のところ、当時の女子がどう思っていたのかなんて

わかりはしない。

それに、切り替え期の「中学生」「高校生」たちがどう思ったのか、も実際のところ解らないが、

世の中に「ウーマンリブ」という言葉が現れ、女性の解放、社会進出を推し進めようとし、

また同時に、女性の性的魅力についても、肯定的に捉えるべき、という風潮もあったように思う。

あくまでも印象論で、正確な時代検証をしたりしているわけではないが、少なくとも、

「ニットブルマ」は、最初から否定的に捉えられてばかりではなかった、とは思うのだが。

あと。あれだ。

もちろん、一方では「性的な意味で」受け取る人々も存在したのは事実。

とはいえ、それは社会の表舞台にはなかなか出てこない存在でもあったわけで。

当時は、ロリ趣味なんてアングラの最たるものだったからね。

「ブルマ」に性的記号の意味を強く付加したのは、内山亜紀世代、つまり

1980年代の「ロリコン漫画」だと思う。

当時はまだ好事家、「プレオタク」「オタク第1世代」たちの密かな楽しみ(笑)であった、

「美少女趣味」の表現の中で、「少女」の記号として扱われるガジェットの一つが

「ブルマ」だったというわけだ。

その他には、セーラー服とか、スクール水着とか、体操着とか、ランドセルとか、リコーダーとか、

お下げ髪(ツインテール)等があるわけだが、それらの中で、比較的「手に取りやすい(爆笑)」

記号として、ブルマはとても便利に使われたように思う。

とにかく、1980年代以降、風向きが大きく変わったわけだ。

ブルマが、如何にそういった「少女愛好」の象徴的ガジェットであったかは、その手の品を

商品として扱う店が

ブルセラブルマー・セーラー服)ショップ」

であったことからも明らかだ。

もちろん、実際には下着を始めとする、もっとえげつないものまで売る店だったわけだが、

その本旨は

「ブルマ、セーラー服などを始めとするアレコレを扱う店」

であった、と考えることができるだろう。

かくして、オタクファースト世代(笑)の「聖なる妄想」の象徴であったブルマは、

「女子高生の生下着」と同じ世界に堕ちてしまったというわけだ。

いや、根本的な本質部分は、そんなに変わらないとは思うんだけどね。

■【関西の議論】ブルマー恥辱の歴史―「ちょうちん」後、30年続いた「密着型」 “大人の事情”で女子は恥ずかしい思い…

(産経新聞 - 03月24日 11:02)